「小阪修平 かく語りき!」


場所:香川県国分寺町国分2080宝林寺
日時:11月20日(日)
17時〜18時:講演
18〜19時:座談
19時〜:交流会
参加費:講演1000円 交流会2000円
学生以下講演会無料

小阪修平氏とは
哲学者・哲学を中心に幅広く評論活動を展開している。
ことに難解に陥りがちな哲学を、水準を落とさずに、平易に解説することには定評があり、哲学ブームのきっかけをつくった。

小阪修平主著
・「そうだったのか現代思想―ニーチェからフーコーまで 講談社プラスアルファ文庫」
・「図解雑学 現代思想 図解雑学シリーズ 」
・「哲学の基礎の基礎「ほんとうの自分」とは何なのだろう 講談社プラスアルファ文庫」
・「考える力がつく「論文」の書き方 」
・「自分という「もんだい」―“私”と“世界”をめぐる哲学ノート」
・「徹底討論「自己」から「世界」へ 」
・「わかりたいあなたのための現代思想・入門 宝島社文庫 」
・「わかりたいあなたのための現代思想入門 2 日本編 (2) 別冊宝島 52」
・「現代社会のゆくえ  彩流社」
・「哲学通になる本 オーエス出版」
・「はじめて読む現代思想〈1〉水源篇―真理なき時代の哲学 GEIBUN LIBRARY 」
・「 イラスト西洋哲学史 宝島社」
・「市民社会と理念の解体 彩流社」
・「コンテンポラリー・ファイル―醒めない夢の時代を読む 彩流社」
・「非在の海―三島由紀夫と戦後社会のニヒリズム」

Webの中に小阪氏の「引きこもり」と「教養」と題される言葉がある。 たとえば、「引きこもり」というのはどういう人間のあり方なのだろうか。わたしは「引きこもり」を イコオル社会からの脱落とは思わないが、「引きこもり」は現代人の社会とのかかわり方を象徴してい る状態の一つである。で始まる言葉はさまざまな関係と情況の中にある「引きこもり(社会現象)」を 哲学者ならでの言葉で語る、しかし難解ではない心地よいリズムがある、誰にも何処にも矛先は向けて いない、だが炯眼鋭い剣先は見える。 言葉は続く。だから「引きこもり」が表現していることは、わたしたちの社会で関係の「場」がひとに 苦痛をあたえるものになっていること、深い肯定の力を失っていることである。でなければどうしてこ れほど人びとが「癒し」をもとめるのだろうか。〜中略〜かつて「教養」は他者と対話するための共通 の基盤を提供していた。それだけではなく、「教養」は読むこと書くことをつうじて自己との対話の基 盤であった。その意味で「教養」とはただ知識を身につけることではなく、自分自身をつくりなすこと 、と続ける。 小阪氏の云わんとすることをこの挨拶文に入れ込むのは私には技量不足ではあるが、この世で寺を預か っている者として「縁」の一つになればとの思いで開催するのです。

イタリック小阪修平著 「引きこもり」と「教養」引用