宝林寺庫裏建築趣意書

関係各位殿
平成16年×月×日


特別史跡讃岐国分寺跡にある宝林寺としましては、史跡の保護整備に理解はするものですが、此の地で宗教活動も考えて行かなければならず、その為に庫裏建築を計画しました。

歴史的環境と調和を優先して計画を進めて行く所存でありますので、御配慮のほどよろしく御願い致します。
平成13年に現住職が職を受け継ぐ計画が始まり、役員と協議を重ねてきました、そこで代替わりの期(平成14年)に本堂、庫裏の修繕、改築、増築等を計画しました。認可不要の事項は無事終了しまして後残すのは庫裏建築とそれにまつわる工事のみとなりました。

建築理由主旨
              
一、 当山の所在地の国分寺町は近年急激な人口の増加があり、それに伴い当山に対しましても宗教活動が請託される事項が増えて来ました。そして地域の中での宗教的役割と住職の職責を果たすには現行では非常に手狭と成りました。

二、 現在、宝林寺では行事を行うごとに住職の大家族の家具等を移動しなければならず、特に火急な葬儀の時などは往生しています。その上これからの時代はますます既存宗教が問われ、活躍しなければならないと考えております。これらを考え、公共となる本堂、客殿と私室となる庫裏を分ける事が増々必要となりました。


現在の宝林寺は1971年に建立されました。33年経ち老朽する所が出てきました。本堂の修繕は終わりましたが庫裏にある風呂、便所はひどく実に不便の毎日です、特に風呂はいつ使用不能になるか分かりません、故に一日でも早く工事に掛かりたいのです。この事も御配慮よろしく御頼みします。
             
宝林寺代表役員住職 童銅啓純



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